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「高配当利回り株」の選び方と注意点②


2020年9月13日

働かなくても配当だけで生活できる

「夢の配当金生活」について、前回は①過去データのチェックポイントをお伝えしました。

 

今回は、業種やビジネスモデルについての確認事項をお話しします。

②業種のチェック

傾斜産業、縮小傾向、また今後その可能性があるような業種はできるだけ避けましょう。

例①百貨店
百貨店業界全体の売上の推移を見てみましょう。

毎年売上高が減少傾向ですね。

ネットなど購買チャネルの多様化などが原因の一つでしょうか。

 

参考までに三越伊勢丹(3099)のデータを見てみましょう。

売上が減少傾向にあり、利益も一定ではないですね。赤字の年もあります。

また、20年度は赤字にもかかわらず、配当金を12円出していることにも注意が必要です。

株価の推移です。

株価の値動きも下落基調です。

 

例②複写機・プリンタ業界

 

プリンター業界も年々縮小傾向にあります。

 

国内オフィス/ホームプリンティング市場 支出額予測、2014年~2023年

ペーパレス化がどんどん進んでいく中で、今後のプリンター業界の売上拡大は

なかなか厳しいものがあるかもしれません。

 

 

参考までにセイコーエプソン(6724)のデータを見てみましょう。

価格競争も激化しており、売上・利益ともに縮小傾向にあります。

また、20年度の決算を見てみると、一株あたり利益が22.3円なのに対し、配当金は62円

と、利益以上の配当金を出しています。この状態が続くと減配になる可能性もあり、注意が必要です。

 

株価の推移です。

 

例①や例②のように、業界全体が縮小傾向にある会社は、売上が伸びず、少ないパイの奪い合いで価格競争も起きやすいため、株価の動きや利益・配当金も不安定になりがちです。

なお、業界全体の動向を確認するには、東洋経済新報社が出版されている『業界地図』などを参考にするとよいでしょう。

配当金の原資はあくまで会社の利益です。縮小傾向の業種の会社は利益が先細りになり、配当を出すのも難しくなります。

赤字になって無配になってしまうなどのリスクもあるので注意しましょう。

 

また、「これだけ下がっているのだから割安だ!」とチャートだけを見て判断しがちです

是非、チャートだけでなく、業界全体の動向と投資する銘柄の過去のデータを必ず見て投資するようにしてください。

 

執筆者  藤原 達彦

シグマ株式会社 執行役員
ファイナンシャルプランナー(CFP)
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)

九州大学卒業後、日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)に入社。個人富裕層、法人顧客への資産運用設計コンサルタントに従事し、営業表彰などを受賞。今まで以上にお客様視点で物事を考え、一人でも多くのお客様の役に立ちたいとの考えからシグマ株式会社に入社。丁寧なヒアリングとライフプランからお客様毎の課題を明確にし、最適な資産運用提案を心がける。

【趣味】自己啓発、四季報の読破、お酒、トレーニング・ジョギング

【座右の銘】継続は力なり

【講師実績】 名古屋証券取引所IRエキスポ2017、2018