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過去の株価下落に学ぶこと


2020年4月25日

新型コロナウイルスの大規模な流行を受けて、世界経済への悪影響が深刻化しています。IMF(国際通貨基金)は、2020年の世界の経済成長率をマイナス3%と予測し、1930年代の大恐慌以来で最悪の景気後退になるとの見方を示しました。

各国・地域はリーマン・ショック時を上回るスピードで金融・財政両面から『新型コロナ経済対策』を相次いで発動しています。 現状は、「新型コロナの蔓延による経済損失」と「各国政府の財政補填」との綱引きにより均衡を保とうとしている状況と言えます。

私たちは感染症の専門家ではないので、コロナ情勢がいつ収束するかについてはわかりかねます。しかし、こんなときだからこそ、過去の○○ショック時を学んで、今後の対応策の一助としていただけましたら幸いです。

下図は、過去の大幅下落時の米国株(S&P500)の推移です。直前の高値から、元の株価に戻るまでにかかった日数(営業日)を表しています。具体的には、ブラックマンデー(1987年)で約2ITバブル崩壊(2000年)が7年半リーマンショック(2007年)は5.7となっています。ちなみに、1929年の世界恐慌時は最大の下落率は86%を超え、元に戻るまでにはおよそ25年もの歳月を要しています。

下落が起きた時代的背景はそれぞれ異なりますが、共通点としては、いずれも直前にバブル的な株価上昇がみられたということです。世界恐慌が起きたときも、第一次世界大戦後の復興需要に加えて自動車や公益産業など新産業の勃興により好景気に沸いていましたが、それが行き過ぎたことでバブルが発生しました。1929年~33年の間に実質GDPは27%縮小し、失業率も25%以上に達しました。

今回の新型コロナによる景気停滞がどの程度続くかによっては、株価の上昇下落が続く可能性もあり、短期的な戻りを期待するのは早計かもしれません。