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「高配当利回り株」の選び方と注意点①

2020年9月12日


働かなくても配当だけで生活できる

「夢の配当金生活」

ができたらすごくいいとは思いませんか?
実際にネットで調べてみると株の配当金だけで生活している方っていますよね。
うらやましいですね。

ただ、「配当生活=安心」というわけではありません。
選び方によっては、こんなはずじゃなかったと後悔してしまうことにもなりかねません。

ということで今回は夢の配当金生活を考えるにあたり、どのような点に気を付けて選んだらよいかをまとめてみました。

①過去のデータを確認する

面倒だと思われる方もいるかもしれませんが、頑張って確認するようにしましょう。

四季報などのデータはネットなどを使って簡単に見ることができます。

 

避けた方が良い銘柄

・減益傾向

配当金は基本的に会社の利益をベースに決まります。

減益傾向だと将来的に減配になる可能性が高まり、

株価の下落にもつながりやすいです。

具体的な銘柄を見てみましょう。

例)2121ミクシィ

1株あたり利益が毎年減少傾向にあり、

それに合わせて一株あたり配当も減少傾向にあることがわかります。

株価もこの3年位で下落傾向だったことがわかりますね。

 

・利益の変動率が大きい

利益の変動幅が大きいと、将来の見通しが立ちにくく、減益リスク、株価下落リスクの可能性も高くなります。

どちらかというと上級者向けの投資といえます。

これから始める方などは避けた方が無難でしょう。

例)5201 AGC

1株あたり利益を見ると毎年の変動が比較的大きいことがわかります。これだけ変動が大きいと株価の動きも大きくなりやすく、業績悪化により減配になる可能性もあるため注意が必要です。

株価チャートを見ると株価の変動率(ボラティリティ)も比較的大きいですね。

・赤字の年がある

一時的に赤字になってしまう会社もありますが、できるだけ避けた方がいいでしょう。

 

例)5019 出光興産

赤字の年がこの5年間で2回もあります。利益の変動率も比較的大きいですね。

また、20年3月期の1株あたり利益は-76.3円なのに、1株当たり配当金は160円出しています。すなわち会社が赤字なのに配当金を出しているということになります。配当金は会社の利益の一部から支払われるのが基本ですので、この場合は注意が必要です。投資をする際は「配当金が1株あたり利益の範囲内で出ているか」をチェックするようにしましょう。

 

ちなみにこの例で19年3月決算のデータを見ると一株あたり利益は401.6円、一株あたり配当金は100円ですので、

「配当金が1株あたり利益の範囲内で出ている」ということになります。

100円/401.6円≒25%ですので、この場合は会社の利益のうち25%を配当として投資家に配分しているということです。

 

ちなみに「利益のうちどのくらいの割合を配当金として出すか」すなわち

「1株あたり利益 ÷ 1株あたり配当金」

配当性向といいます。

この例だと配当性向は25%です。

配当性向がどのくらいなのかも合わせてチェックするようにしましょう。

株価の動きを見ても、大きく上がっている年、下がっている年の差が大きく、変動率が高いですね。

上級者向けの銘柄と言えるでしょう。安心して保有したい人には不向きとも言えます。

 

特に投資初心者で「配当の良い株」に投資をしたい方は、

・増益・増配傾向か

・利益の変動率が小さく、安定的であるか

・赤字の年がないか

 などの点に注意をして銘柄を選ぶようにしましょう。

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執筆者  藤原 達彦

シグマ株式会社 執行役員
ファイナンシャルプランナー(CFP)
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)

九州大学卒業後、日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)に入社。個人富裕層、法人顧客への資産運用設計コンサルタントに従事し、営業表彰などを受賞。今まで以上にお客様視点で物事を考え、一人でも多くのお客様の役に立ちたいとの考えからシグマ株式会社に入社。丁寧なヒアリングとライフプランからお客様毎の課題を明確にし、最適な資産運用提案を心がける。

【趣味】自己啓発、四季報の読破、お酒、トレーニング・ジョギング

【座右の銘】継続は力なり

【講師実績】 名古屋証券取引所IRエキスポ2017、2018