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インデックスファンドは本当に低リスクなの?

2022年4月28日


メディアや書籍、ネット動画などにより、ここ数年で一気に知名度が高まったのが“S&P500”と“オルカン”(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))ではないかと思います。そのため、お客様からもこれらに関するご質問やご相談を頂くことが多くなりました。

ご相談のなかでも、S&P500や“オルカン”などのインデックスファンドについて、「安全なんですよね?」、「これさえやっておけば大丈夫なんでしょうか」、「動画で○○さんが、間違いないと言っていたけど本当ですか?」と聞かれることがあります。
しかし、よくよくお話を伺ってみると「正直、中身がどんなのか分からない」、「周りが良いというから良いものだと思っている」というケースもあります。

「S&P500」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が決して悪いという意味ではありませんが、必ずしもご自身の期待を叶えてくれる商品とも限りません。

その商品の特徴と、抱いている期待との間にはギャップがあるかもしれません。

改めて情報を整理してみましょう。


インデックスファンドとアクティブファンドとは

インデックスファンド

インデックスファンドとは、ニューヨーク(NY)ダウ平均や、S&P500種指数、日経平均株価指数などの指数に連動させることを目的とする投資信託のことを指します。別名パッシブ(消極的な)ファンドとも呼ばれます。指数と同じ動きにすることが目標なので、資産を増やすために誰かが積極的に調査をして銘柄を選んだり、入れ替えたりはしません。

アクティブファンド

アクティブファンドとは、ニューヨークダウ平均や、日経平均株価指数などの指数よりも高いリターンを出すことを目的とする投資信託などのことを指します。ファンドマネージャーと呼ばれる人が資産を増やすために積極的に調査をして銘柄を選んだり入れ替えたりします。

次に主な特徴を比較してみましょう。

インデックスファンドとアクティブファンドの比較

リスクの考え方

インデックスファンドの連動対象として代表的な指数は「日経平均」があります。これは日本の株式市場全体の値動きを大まかに把握するために適しているものです。それぞれの業種の代表的な225銘柄によって構成されています。つまり、「今後の業績拡大が期待できる銘柄かどうか」を基準に選んでいるわけではなく、「それぞれの業種を代表する銘柄かどうか」という意味合いが大きいです。つまり、業績不振に陥る見込みが高いような銘柄でも代表的な銘柄であれば含まれていることになります。その点についてはアクティブファンドは業績不振見込みの銘柄を避け、業績拡大が期待できる銘柄を厳選して組み入れるという面ではリスクが低いといえます。

一方、アクティブファンドの方がリスクが高いと言われる理由を考えるとすれば、そのように厳選された銘柄がファンドマネージャーの予測に反した値動きをすることになり、かえって指数を下回ってしまうケースも考えられる点です。

もう一つの視点としては、アクティブファンドが指数を上回る、という考え方として「変動の大きさを抑える」という目標の商品もあります。例えば個別の株に限らず独特の動きをする債券、金、原油、不動産、などに分散投資をして、さらに市場の動向に合わせて配分も機動的に切り替えていくことで低リスクを実現しているもの等です。

まとめ

以上のことから、インデックスファンドはコストが安くて分かりやすいということが魅力であり、安全性を求めるのであれば、アクティブファンドの中でもリスクの低下に注力しているタイプのファンドの方が適してるという考えが妥当であると筆者は考えます。

大切な資産を運用していく中で、「こんなはずじゃなかった」は減らすためにも、このような様々な視点があることを知っていただき、投資先選びの一助となりましたら幸いです。

 


執筆者 山本 洋平
シグマ株式会社
ファイナンシャルプランナー
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)
宅地建物取引士

大学卒業後、日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)に入社。個人富裕層、法人顧客への資産運用設計コンサルタントに従事。より一層お客様目線のコンサルティングがしたいと考え、シグマ株式会社へ入社。
お客様の真の相談相手になりたいと考え、親身なコンサルティングを心がける。お客様の現状と将来目標をしっかりと分析し、目標を達成するためのプランを立案。金融商品も証券アナリストの目線から厳選。

【趣味】ワイン、ゴルフ、社交ダンス、YouTubeで猫とカワウソの動画を見ること

【講師実績】名古屋証券取引所IRエキスポ2019、資産運用基礎講座